内視鏡 新システム

スタッフブログをご覧の皆さんこんにちは。

 

先日のブログにも掲載しました導入検討中の内視鏡の新機材ですが、『オリンパスメディカルシステムズ株式会社』から発売されている『EVIS LUCERA ELITE(イーヴィス ルセラ エリート)』というシステムより『上部内視鏡』に関わる機材の導入を検討しております。

販売メーカーはカメラ等で有名なオリンパスのグループ企業です。同社の製品と比べても従来の製品より高画質での映像を映し出すことが可能となり、病変部の発見をしやすくなり病気の早期発見に繋がるようになります。

 

そもそも上部内視鏡とはどういった目的のものであるか?

簡単に言ってしまえば『胃カメラが進化したもの』と考えて頂いても良いのかと思います。

挿入管の先端に取り付けた小型カメラで胃内を撮影するものが胃カメラであり、内視鏡では映像をモニターに映し出すことができるレンズが挿入管の先端に取り付けられています。

胃カメラでは、カメラで撮影したものを後に現像した写真から胃内部の状態を確認する方法に対し、内視鏡ではリアルタイムに胃内の状況を確認出来るため、病変の有無を発見しやすくなっております。

よく『この間胃の検査で胃カメラを飲んで…』といったお話しを耳にされた事があるかと思いますが、1970年代後半には胃カメラから内視鏡への移行がほぼされており、現在医療機関で使われているのは内視鏡である為、胃カメラという名称の名残からきている表現かと思います。

 

現在、日本人の死因第1位『がん』、このがんの中でも特に多いのが『肺がん、胃がん、大腸がん』となります。

上部内視鏡検査は胃がんを発見するに適した検査です。

一昔前では『不治の病』と言われていたがんですが、現在では検査・治療技術の進歩によって、死亡率は低下してきております。そこには技術の向上による早期発見からの早期治療を行う事が可能になってきた事が理由の一つとして挙げられるかと思います。

また、胃がんの発症には『ピロリ菌』と呼ばれる細菌が大きく関わっていると言われています。ピロリ菌を保有しているだけで必ず病気や胃がんになるわけではありませんが、何かのきっかけで胃が弱った時、胃の粘膜に対して悪影響を及ぼします。

その結果、『慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍』を誘発したり、胃MALTリンパ腫といった病気にかかりやすくなってしまいます。この『ピロリ菌』を保有しているかどうかを上部内視鏡検査で発見する事が可能です。検査で発見された場合は除菌治療を行う事で解消する事ができます。

 

 胃がんは50~60代での発症が多く40代からリスクが高まります。早期発見が早期治療による完治へと繋がる為、40歳を過ぎたら年1回程度を目安に定期的な検査をお勧めいたします。